母子家庭マニュアル

母子家庭の手当を活用しよう!シングルマザーの貧困生活マニュアル

母子家庭で育っても強くなれるとは限らない

2016/06/19

母子家庭で育った子は強くなるという人もいますが、
実際はそんなに甘いものではありません。
過去を吹っ切り今を生きるというポジティブ思考を持つ
人ばかりではないのです。

母子家庭での生活は美談だけではない

「男手一つで育ててもらい」「女手一つで育ててもらい」
というのは、時々テレビで聞く言葉のひとつです。
そして、この言葉の後は、基本的にはポジティブな話が
語られる事が多いものです。

例えば女手一つで育ててもらい、現在では立派な社長に
なりました、
もしくは芸能界で独自のポジションを確立しました、などなど。

しかし世の中それほど甘くはありませんし、
成功体験をした人よりもむしろツライ経験を引きずっている人
のほうが大多数だと思います。
ひとり親家庭、特に母子家庭の場合は低収入であることが
多いため、生活は困窮しがちですし、貧困は連鎖する場合が多い
とも聞きます。

私の場合、フルタイムで働いて午後9時頃に帰ってくる母が
頻繁に夕食の準備を忘れるため、小学生の頃から自炊することが
多かったです。

とはいえ小学生の頃は卵かけご飯や岩のりごはんばかりで、
そもそも包丁を使うことは許してもらえませんでした。
台所にようやく手が届くくらいの身長だったので仕方ありません。
結果、栄養の偏りが顕著になり、身長は大人になった今でも
150cmしかありません。

中学生になってようやく包丁を使うことが許され、
野菜を切ることから練習しました。
中学3年生で肉じゃがを作ることができるようになるまでに成長し、
高校卒業前には、手作りパンを作るくらい料理が得意に
なっていました。
小さい頃からの経験によって、料理の楽しさに目覚めたのです。

しかし小学3年生から自炊していたわりに、
料理人になれるほどの腕前にはなりませんでした。
家庭科で調理をしても周囲から「うまいね」と言われる程度で、
通知票も5段階評価で4です。

私は女手一つで育ててもらいましたが、劇的な進化を
遂げたわけでも、特別な人間になったわけでもありません。
周りよりも少し早く大人の階段を登っただけなのです。

その証拠に、就職氷河期に全力で挑んだ就職活動は全敗。
正社員で採用されることはありませんでした。
未だに派遣社員で食いつないでいます。

「あの頃のツラい経験があったからこそ、今があるんです」

なんて言える場なんて一度もなかったし、
そんなことが言えるような心境になったこともありません。

それでも家庭料理は得意で、いい奥さんになる自信はあります。
しかし25歳のときに付き合っていた彼と結婚を
誓い合いましたが、母子家庭を理由に彼の両親から
猛反対をくらい、結婚は破談になりました。

両親が揃っていなかったことをバネに強くなれる人間ばかりでは
ないことを世間の人にわかってもらいたいです。

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